【就活】論理的思考力を強みにするには

あなたの強みを教えてください。

私は論理的に物事を考えることができます。

就活の面接の際に「論理的思考力」を強みにする方も多いと思います。特に理系の技術系職を志望されている方。

では、論理的思考力の具体的な実践に関してどの程度自信がありますか?

面接官が求めているのは言葉ではなく、いかにして実践してきたか、そしてその実践はきちんと強みとして生かされているのかという点です。

ここでは、論理的思考力についてEM(Effective Management)法について解説します。ぜひこの方式に自分の行動を当てはめて面接の対策をしてみてください。

Effective Management法(EM法)

Effective Management 法:EM法とは物事の考え方や手順・ツールが整備された技術です。この方式では段階に応じて考え方を4段階に分けています。

 物事を論理的に考えるという際にまず行うのは課題設定SA : Situation Analysis)です。これは何か問題点や改善点を見つけた際に、それらを整理して、課題とし、取り組むべき優先順位をつけることを指します。
 次に原因究明PA:Problem Analysis)を行います。ここでは情報の収集を行い、SAで整理した問題の原因と対策を考えます。
 そして意思決定DA:Decision Analysis)を行います。複数ある解決策の中から、最も場面に適した解を実行します。
 最後にリスク対応RA:Risk Analysis)を行い、現状解決された問題の、将来的に生じうる課題について検討し、対策を行います。

感覚的に考えていた論理的思考力も段階を踏んで考え直すことで自分の苦手なところが見えてくるのではないでしょうか?また複数の段階を同時に考えてしまっていることで効率が悪くなっているところがあるのではないでしょうか?

長所として論理的思考力を挙げるのであれば、その具体例も論理的に説明できなければなりませんね。普段から整理して考え、実行することで、緊張する面接の場面でも無理せずとも論理が伝わる解答ができるようになると思います。

次からは、ここで挙げた4ステップについて詳しく見ていきましょう。

〔EM法 4段階の思考ステップ〕

課題設定(SA) → 原因究明(PA) →
意思決定(DA) → リスク対応(RA)

論理的思考力4段階 ~SA・PA・DA・RA~

SA / 課題設定

”課題”とはそもそも何でしょうか。一時期タピオカのコップが路上に捨てられてしまっていたことが話題になりましたよね。大きな問題ではなくても構いません。運動系のサークルでは遊び感覚でプレイしたい人と本気でプレイするときはきちんと練習したい人で二分化されているけどどうしたらいいのだろうか、研究室で静かに研究したい人と事あるたびに議論を行いたい人が共存していることで居心地の悪い空間になっているけど、どうにかできないのか…などなど。

周りを見ることで多くの「変わったらいいな」と感じることが出てくると思います。課題はこのような関心事から生まれます。ただしなんとなく感じているだけでは次のステップには進めません。SAにおける課題化とは抽象的なものから事実に基づく具体性のあるものに考えを整理することを指します。

これによって課題化を行うことができたら、優先順位を決めます。優先順位は定性的な評価で構いません。重要度緊急度問題の拡大傾向を3段階で評価して、今やるべきことを明確にしてください。

最後に、一番最初に感じていた関心事は、列挙した課題を解決することで解決するのか確認してみてください。

うまくいきそうであれば次のステップに進みましょう。

関心事から課題を見つけ、重要度・緊急度・問題の拡大傾向から優先順位を決める

PA / 原因究明

課題が見えてきたら、原因の究明を行います。ここで行ってはいけないことはなんとなくや推測に基づいて原因を考えることです。必ず事実に基づいて判断する必要があります。

先ほどのタピオカの件、原因は何だと思いますか?

まず事実から確認しましょう。ここでは一つの事実だけ述べますが、他にもいろいろと考えてみてください。事実としてはゴミのポイ捨てですね。これだけではまだ十分な事実といえません。ポイ捨てが見受けられない場所はないのか?あるとしたらその場所には何があるのか?と徐々に深堀していきます。そうすると変化の起きている場所を特定できると思います。

つまり、原因を究明するとは事実に基づいて問題を整理してその特異点を見つけることを指します。その後特異点の変化について調べます。

タピオカのゴミのポイ捨てが起きない場所には専用のゴミ捨て場があった。もともとあったのかタピオカを飲んでいる人と、店側の意見を聞くと、購入した側からは食べ歩きを行うために購入しているのに捨てる場所がないという意見。店側からはポイ捨てされることで店にクレームが来てしまい困っているという意見があった。そこで周りの店と合同で共通のゴミ捨て場を設置し、そこには店の宣伝や案内図を付けたところwin-winの関係を作ることができた。

特異点の抽出を行い、変化に着目することで購入者側の食べ歩いた結果として捨てる場所がないという問題に気づくことができますね。ここまでできたら次のステップに進みましょう。

原因究明では特異点の変化に着目する

DA / 意思決定

問題や原因がわかったら、解決策を練ります。ここでは良しあしを問わず、思いつくだけ解決策を考えてみてください。

その後、絶対に満たすべき条件(MUST)とできたらいいなという条件(WANT)に分割します。MUSTについては数値的評価が行える定量的な指標にします。WANT定性的な指標で構いません。相対評価が行えるようにしましょう。

列挙が終わったら、考えた選択しをそれぞれMUSTとWANTの指標で評価してみてください。一番状況に適した選択肢が見えてくると思います。

ここまでできたら、マイナス要素についても考えます。どれだけ素晴らしい案でも、100%の解決は現実には不可能です。先のタピオカの例、ゴミ箱の設置が一番良い解決策になったとしても、ゴミ箱のない地域まで出歩く人が2割いたら、2割の人はそこでポイ捨てをしてしまうかもしれません。このようなマイナス要素を列挙して発生確率影響度を評価してください。度合の高いものは対策を考えておくとよいですね。再びタピオカの例ですが、必要な人には袋を渡すことで、ゴミになっても袋に入れて持ち運ぶことができるようにしてその場で捨てる場所に困らないようにするというのも対策の一つかもしれません。

意思決定をする際には、MUSTを定量的な指標・WANTを定性的な指標で評価する

RA / リスク対策

最後にリスク対策を行います。ここまでできちんと問題の解決方法まで考えられていれば、起きたらまずいことも見えてきているはずです。

主にリスクの対策には二種類あります。予防対策発生時対策です。

予防対策は将来の予測から原因を取り除くことでリスクを減らします。
発生時対策は起きる可能性は低いが起きてしまったときの対処方法を事前に検討しておくことです。

起きる可能性と、それによるダメージを定性的に評価して、それぞれの起きうるリスクに応じた対策を練っておきましょう。

問題の生じる確率と影響に応じて対策を練る

面接時の解答例

さて、ここまでは論理的思考というものを段階別に分けて整理してきました。ただし、就活の面接時にここまでのことをすべて話す時間はありません。

しかし、面接官が良く聞く質問の中はこの4ステップのどれかを求めるものが多くあります。普段からこの4ステップに基づいて考えることで様々な場面や立場での自分の考え方を伝えられるようになります。

いくつか具体例を載せておきますので参考にしてみてください。

面接時の具体例
  • 困難に直面したときとその対策について → PA、DA
  • バイトや部活ではどのようなことに意識していたか → SA、DA
  • なぜ〇〇という点に着目した行動をしたのか → PA
  • 失敗してしまった際にはどのようなことを考えるか → RA

このような質問例がそのままの文章で聞かれることは少ないと思います。しかし、面接官が聞きたいことは、本人がその場できちんと物事を考えていたかどうかです。”なんとなく”ではなく、論理があればこの4ステップの中から回答は見えてくると思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

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