【就活】技術面接・研究紹介のやり方&実際用いたスライド公開

技術系面接の中で避けて通れないのが、研究紹介。普段は分野に精通した人に囲まれているため、多少の情報不足は相手の知識で補われているはず。ただし、面接官はほとんどの場合で自分の専門分野とは異なることが常です。

今回は、私の実際に用いた資料も紹介しながら、技術面接について情報を提供したいと思います。

技術面接って何のためにやるの?

就職活動における技術面接の目的は大きくわけて二つあると考えられます。

1.研究と業界の掛け算ができるか?

2.プレゼンテーション能力はあるか?

一つ目は自身の将来像と企業の求人像が合うかを聞いています。面接官は、単純に研究の話が聞きたい訳ではありません。企業で何をしたくて、現在行っている研究が生かせるのかどうかを聞いています。おそらく研究内容の質問をされる前に、まず企業の志望動機が聞かれると思います。この志望動機と研究説明を結びつけて説明することができれば、自分の就職活動に対する論理が明確になると思います。

 二つ目は文字のままですが、専門外の人に説明する能力は十分にあるか。そして、質問に対して、論理的に答えることが可能であるか、対応能力はどうかということを見ています。これは普段の研究に対する姿勢が率直に出てきてしまうところだと思います。研究の背景や目的を専門外の人に伝えるのは十分な準備が必要です。また、普段の環境と同じように解説しても伝わるわけがありません。言葉を選んで説明ができるためにも普段の研究もわからないことはないようにしておくことが必要です。

技術面接 ~実体験~

私自身は技術面接を複数回受けています。実際に用いた資料と、なぜこの資料を用いたのかを解説していきたいと思います。

おそらく、読んでくださっているかたに同じような研究をしている人はほぼいないことが考えられるため、伝わるかどうか見てみてください。

私なりに、気を付けるべき点をコメントしていきますが、もちろんこれが正解であるとは思っていません。それぞれ強調したい点や譲れない点があると思います。自身のこだわりを伝えることも面接の重要な役割ですので、私が紹介する資料に共感できる部分のみ参考にしていただければよいと思います。

導入 ~何をしたいのか~

上に載せているものは私が実際に用いた1枚目のスライドです。これだけ見てもらってもわかるように宇宙に関する研究をしていました。まずイントロとしては何をしたいのか、そして何を用いたのかを明確にしましょう。

私のこのスライドでは、宇宙には知らない物質が95%占めている。その中の候補に着目し”共鳴不安定性”と”格子シミュレーション”を用いて、95%を少しでも明らかにしようとしているということが伝われば十分です。

次のスライドでKEYWORDSについては説明します。基本的にイントロで重要な点は問題点(着目点)を明確にする。そして、自身が行っていることを説明する上で欠かせないキーワードは何なのかを明らかにすることです。

もちろん避けられない場合もあるかと思いますが、なるべく専門用語は使わないようにしましょう。複雑なことをいかにわかりやすく説明するのかが、ここでは重要です。

キーワードの説明&結果

導入が終わったら、説明に欠かせない重要な事項について簡単に説明します。面接では時間が限られているため、深い理解をしてもらうことは求められていません。”なんとなく”、”イメージだけでも”伝えることを心がけましょう。

 私の研究で大事なキーワードは「共鳴不安定性」でした。これはブランコを例にして説明しました。ブランコでは「膝の屈伸」という振動と「ブランコの板」の振動がかみ合って振幅を大きくしています。このように振動と振動がかみ合わさると振幅が大きくなるという現象があります。

この現象を用いるとなにが面白いのか。3枚目のスライドを見てください。ここでは振幅の大きさをエネルギーの大きさという風に考えてもらうと、共鳴不安定現象が起きている場所で黄色いまとまりができています。これはエネルギーの高いところですので遠い宇宙から痕跡として見える可能性があります。

ここまでのイメージ伝わりますでしょうか?”なんとなく”伝われば十分です。

なるべくを用いて見やすく、イメージしやすく。ただし、自分の行った”譲れない”図などは積極的に使いましょう。私の場合は格子シミュレーションの図がそれにあたります。ソフト系統の企業の面接では少しここで深く踏み込んで、どの規模のシミュレーションで計算にはどのようなプログラミングをしたのかを説明しました。

さて、ここまでで結果を説明できたら、今後の展望もイメージで伝えます。

考察・今後の展望

最後のスライドでは今までどこまでできたのかを説明します。論文などの結果が出ていたら記入してもいいと思います。結果を英語でまとめる能力のアピールを無言で行うことができます。(個人情報保護のために、論文のarXiv番号は塗りつぶしています。)そして今後は何を行っていくのかを説明します。

ここでは実際自分が研究室で行う研究の展望を説明するよりも、その展望が意味することを説明した方が良いと思います。私の場合では、シミュレーションを用いて建てた理論と観測が同じであれば証明につながり、異なる場合でも理論に制限をつけることができるため、目的であった宇宙の95%を占めている未知の物質を知るということに対して前進することができる。ということをこのスライドで説明しました。

全体を通して

どうでしょうか。基本的には、起承(転)結を用いて説明することと、専門用語をなるべく使わない、使う場合はイメージを掴んでもらえるように説明を入れることの2点を守れば伝わりやすくなると思います。

ただし、この”伝わりやすさ”というのは非常にあいまいで自己満足に陥りがちです。学科の違う友だちに説明してみて、何がわかったかを聞いて自分の意図と合致するかを試してみるのもよいと思います。

最後に少しコメントしておくと、研究紹介の後にほとんど必ず、「この研究と我々の事業で何か結びつけることはできないか」ということを聞かれます。

私の例では脳磁気に関するものに関わっている企業の人に、共鳴不安定は磁気にも用いることができるため、今までは拾えなかった弱い脳の信号も拾うことができるかもしれないということを提案しました。正直、全く実現できるとは思っていません。ただし、企業の人からは好印象でした。面接官は自分で考える・準備しているという姿勢を評価しているため、自分で準備したことを自信をもって話してください。

少しでも私の例が参考になればいいなと思います!

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