あなたはどちらの現実主義?現実主義を二つに分類

現実主義とは

無政府状態の国際関係を国益と勢力均衡の観点から分析する国際政治学の主要な理論

Wikipediaより

自分が現実主義だと思っている方は“意外と”多い気がします。しかし、現実主義という言葉自体は国際関係学や政治学がベースです。詳しく知りたい方は調べてみてください。
個人的には、実生活で使われている場合には二種類あると感じています。

  • 自分の身の回りの「現実」を中心とした考え方(主観)
  • 世の中の流れや世界の動向などの「現実」を中心とした考え方(客観)

それぞれ「主観的現実主義」、「客観的現実主義」と以下では表記します。同じ「現実」という言葉でも全くみている世界が異なると思います。

主観的現実主義と客観的現実主義の違い

 分類した二つの現実主義に優劣はなく、単なる考え方の違いであることを念頭に置いた上で、何が違うのかについて簡単にまとめたいと思います。

 主観的現実主義は、極端に言うと「周りの空気を読める人」です。確かに、周りの意見というものは感情によって大きく変わるものであり、「現実主義」と表現するのは適切ではないかもしれません。しかし、自分のこだわりだけではなく、周辺の現実を解釈し適切な意見を出す人を現実主義と表現していることは多いのではないでしょうか。
 正直、よく聞く「現実主義な人」はこちらに分類される人が多いと感じています。例えば、冷静に意見を出せる人、意見の取りまとめができる人などでしょうか。もし自分がこれに分類される人で、プラスアルファを望むのであれば、自分の外のコミュニティの「現実」に触れてみることもいいかもしれません。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、具体的には今まであまりみてなかったニュースも見てみるなどでいいと思います。他人とのコミュニケーションに抵抗のない人は、あまり話したことがない人に話してみるのも一つの手段です。これによって、現実的に判断する際の材料が増え、楽ができると思います。

 客観的現実主義の方が元来の意味に近いかもしれません。世の中の情勢や、時代の流れなどを考慮した上で自分の意見をもつ人です。先に述べた主観的現実主義の人よりも広い世界の情報がベースとなっています。おそらく現実主義だと言っている人のなかではマイノリティになると思います。難しいのは、その意見は(反論のできない)正論であるが故に、具体性がない場合は嫌煙されてしまうかもしてません。何が正しいかを客観的に把握した上で意見をもっていたとしても、逆に現実味がないように聞こえてしまうことも多いかと思います。何か意見を求められている際にはその範囲の「現実」の情報だけをピックアップして、判断材料とできれば嫌煙されることはないかと思います。

まとめ

 現実主義ということばは耳馴染みが良い故に使っている人も多いかと思いますが、自分の中で「どこまでの現実を把握できているか」を整理しておくとよいかもしれません。現実主義になりたいと考えている人は、どの範囲の現実の情報をベースとしたいのかを把握しておくと、意見の根拠が明確になると思います。一方で自分が現実主義だと思っている方も、自分の範疇がどこなのかを知っておくと、自分の理想に近づけるかもしれません。
 理想と現実。自分のことに関しては現実をみているつもりでも、心の声は大概理想であることが多いです。ステイホームの現在で、物思いにふける時間も以前より多いかと思います。ぜひ、自分の理解している現実がどこまでなのか整理してみてはいかがでしょうか。

コメント