Mac(M1)でローカルにGitBucket環境を構築

概要

M1チップのMacBookにGitBucket環境を構築する方法について説明します。

GitBucket

※手順のみ知りたい方はこの項目は読み飛ばしていただいてOKです。

様々なプログラマーが使用しているGit。検索時によく出てくるのはGitHubだと思います。業務として使用されている場合はGitLabGitBacketなどを使用している場合が多いのではないでしょうか。

今回は

  • 個人での開発
  • 単にソースコードの管理をしたい

という目的のもとGitBucketを使用します。

GitBucketはGitHubのクローンソフトウェアです。

メリット

GitBucketを選択した理由・メリットは以下です。

  • インストールが簡単
    • 以下に示すように、環境の準備は簡単です
  • 個人で使用する分には無料

    プライベートリポジトリの作成は無制限かつ、無料アカウントの場合は5ユーザまでの使用が可能。

環境

  • MacBook Air(M1, 2020)
  • チップ:Apple M1
  • Homebrewインストール済み

手順

1. Homebrewでインストール

以下のコマンドを実行する。

brew install gitbucket

2. Java環境がない場合はインストール

次手順でJavaを利用するため、必要に応じて準備してください。ターミナルで

> java --version
openjdk 17.0.1 2021-10-19
OpenJDK Runtime Environment (build 17.0.1+12-39)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 17.0.1+12-39, mixed mode, sharing)

のように表示される場合は、次に進んでください。

Java環境の準備については様々なやり方があると思いますが、M1Macの場合は以下のサイトからインストーラをダウンロード することをおすすめします。

Azul Downloads
Click here to download the Azul Zulu Builds of OpenJDK for Java 8, 11, 17, 21, 22 for Linux, Windows and macOS. Also download Azul Platform Prime.

※M1Macにも対応しています。

3. gitbucket.warの実行

以下を実行する。

java -jar /usr/local/opt/gitbucket/libexec/gitbucket.war

準備自体はこれで完了です。
特に設定を変更していない場合は、8080ポートにGitBucketのローカルサーバが立ち上がります。

http://localhost:8080/
# 初期設定
* User : root
* Password : root

普段使い用のユーザを作成しておくことをおすすめします。
(1人の場合、全部rootでも正直問題はないですが、ロールごとにユーザを分けるのが一般的です。)

あとはリポジトリの作成→ベースラインのプッシュなど他のGitと同じように使用が可能です。

4. 再起動しても実行可能にする

最後に、補足です。
今回、8080ポートにGitBucketサーバを立ち上げたわけですが、そのままではPCを再起動した場合などに毎回 3.のコマンドを実行しないといけません。

これでは面倒なのでデーモンとして登録することで自動でGitBucketサーバが立ち上がるように設定しておきましょう。

手順としては

  • gitbucket.plistというファイルを作成し、<?xml version …>で始まるコードをコピペする。
  • 上記ファイルを/Library/LaunchDaemonsに配置する
  • sudo launchctl loadで有効化する

となります。

# 場所
> pwd
/Library/LaunchDaemons
# コピペして↑の場所においてください
> cat gitbucket.plist
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
  <dict>
    <key>Label</key>
    <string>gitbucket</string>
    <key>ProgramArguments</key>
    <array>
      <string>java</string>
      <string>-jar</string>
      <string>/usr/local/opt/gitbucket/libexcec/gitbucket.war</string>
    </array>
    <key>RunAtLoad</key>
    <true/>
  </dict>
</plist>

有効化する際のコマンド

sudo launchctl load /Library/LaunchDaemons/gitbucket.plist

以上でMacM1に、常時起動するローカルGitBucketサーバを立ち上げることができます。

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